クラシックバレエを始めて10か月、今度はコンテンポラリーダンスのワークショップに1か月間参加して、こないだ舞台で踊ってきました、楽しかったです、という話。

あんまりにも楽しかったのでいろんな人に話しているのだけど、毎回「コンテンポラリーダンスって何?」と聞かれてそのたびに説明に困る。わたしもよく知らないまま踊り始めてしまったから。バレエに近いのもあるし、これは踊りなのか……? というのもあるし。
最近(?)メディアに取り上げられたやつだとSia『Alive』の日本版MVで土屋太鳳ちゃんが踊ってるやつとか、米津玄師『LOSER』のMVで米津さんが踊ってるやつとか、かなあ……。
ちなみにどっちもわたしの参加したワークショップの先生が振り付けたやつです。辻本知彦さん。

コンテンポラリーダンス(長いので、以下コンテとします。ダンサーさんはみんなコンテって言うようだ)を結果的にはやることになったわけだけど、別にコンテがやりたかったわけではなく。
今年の2月末に週1でクラシックバレエを始めて半年くらい過ぎた頃、これを毎日踊ったらどうなるんだろう、とふと思った。仕事の後で練習に行くことを考えたらお稽古を増やすのは難しいけど、毎日踊ったらもうちょっと振り覚えがよくなるのでは? もうちょっとくらい体が動くようになるのでは? 何より踊るのは楽しい、もっと踊ってみたい気がする。
辻本さんのダンスワークショップのお知らせを見つけて、行ってみたいと思ったのがちょうどそのくらいの時期。前期と後期があって計30日間のワークショップ、成果発表あり。参加者に合わせて振りを作ります、初心者歓迎、って書いてあったのが大きかった。毎日踊ってみたいと思っても、いきなりお稽古を増やすのはハードルが高かったので、とにかく30日間やってみようと思った。ダンス未経験とは言わないまでもちょう初心者、だけど一応「初心者歓迎」って書いてあるし! あとわたしの好きな『Alive』の日本版MVの振り付けした先生だし! と勇気を出して申し込んだ。
実際行ってみたら、わたし以外の参加者がほぼ全員ダンス経験者もしくは舞台関係者でどひゃーってなりました。そ、そりゃそうか!! そりゃそうだよな!! なんなら辻本さんに見てもらえるなら、と県外から来た人もいて。わたし、本当に何にも知らずに参加したんだな……!

そんな感じでダンスレベル0.1くらいで参加したワークショップだったわけですが、なんか、楽しかった、ほんとーに楽しかった……。うまく言えなくて呆然としてしまうくらい。
最初は床を這いずりまわってみたり、不思議なポーズで歩いてみたり、これは踊りなのか……? という戸惑いがめちゃくちゃあったんだけど、振りをもらってとにかく無我夢中でやってるうちに、なんかこれ気持ちいいぞ、というのが分かってきて、それが、楽しい!! に進化するまでは早かった。
なんかねえ、当たり前だけど、同じ振りでも上手い人がやるとスムーズなんですよね。動きが凸凹しない、ごちゃごちゃしない。じゃあどうやったらごちゃごちゃしないんだろう、って考えて、次の動きであそこまで行くって目的意識をはっきり持つ。それだけで体の筋の伸び方が違うのだ。いろんなところがぴーんってするの、気持ちいい。

成果発表本番がいちばん楽しかった。幕開けすぐ、舞台下手から最前を通ってセンターに出て、そこからセンターの延長線上を後ろ歩きで進んで舞台の後ろぎりぎりまで攻める、という振り、これがちょう気持ちよかった。リハーサルで「遮断しないでお客さんをもっと感じたほうがいい」って先生に言われたときは分からなかったけど、本番は舞台に出た瞬間にお客さんの視線が刺さるのをびしびし感じて、あ、これかー! と。あのねえ、視線が向くんじゃなくて、刺さるんです、本当に。よっしゃーもっと見ろ、もっと見ろ……! と思いながら後ろにじりじり進んでいくあの感じ、わたしの背中で舞台の端を決めるんだという感じ、たまらなかった。くせになりそう。

楽しかったというほかに、コンテをやってよかったなあと思うことがいくつかあって、ひとつは前衛的なもの、ぱっと見て難しいものへの苦手意識がちょっと薄まったこと。
わたしローザンヌのバレエコンクールを毎年テレビで見るんですけど、その中でもコンテってどう見たらいいのか分からないと思っていて。でも自分が踊ってみたり、先生や他の参加者さんから話を聞いたりする中で、「こう見てほしい」「こう感じるべき」という要求がめちゃくちゃあるわけではないんだなーと分かってきた。これは踊る側としての言葉だったけど、一緒に踊ったダンサーのお姉さん曰く「見ている人がどきどきするほうが正解」。どんな踊り方でもいいし、どんな見方でもいい。わたしにはこう見える、あの人の体のラインが好き、それでよいのだ。

もうひとつは、踊ることへの苦手意識が薄まってきたこと。いやいやもう踊ってるじゃん、と言われればそうなんですけど。特別スタイルがよいわけでもなく、美人でもなく、踊りが上手いわけでも知識があるわけでもないのに、いいのか……? という気持ちがずっとあって。でもワークショップ前期の最終日に「集中している体は絶対に美しい」と先生に言われて、それがずっとお守りになっている。どんな人でもどんな体でも美しいのだ。

あとひとつ、いったん書き終わってから思い出したので書くのだけど、行動指針が見つかったということ。
成果発表本番が終わったあとに先生が「やった人みんなが楽しかった、よかったと言うならそれはもうよかったんやと決めていい」「他の人に何を言われても受け入れて『そうなん? 俺は好きやで』という気持ちでいればいい」と言ってくれて、これは今年最高、なんなら人生最高にお守りになる言葉かもしれない。
VOGUEのWebサイトで連載しているしいたけ占いがすごく好きで何度も読んでいるのだけど、2017年下半期の占いでは魚座のところに「エゴイストになる」って書いてあって、よく分かっていなかったのが先生の言葉ですとんと腑に落ちた。人を楽しませようと思って人のことを第一に置くのではなくて、まず自分が全力を出して楽しむ、その全力で人を巻き込んでいく、みたいなやり方があるんだなと思って。自分が全力を出したこと、その全力を楽しいと思ったことは誰にも否定できないよな。今回のコンテのワークショップでわたしがしていたのはもしかしたらそういうことだったし、これから仕事でも短歌でもそういうやり方をできるはずだ、したい! と思った。

ああーまた踊りたいな!! 仕事が終わってすぐ職場を飛び出して、稽古場に駆けつけるの、目が回りそうだったけど楽しかった。一緒に踊った人たちのことが大好き。
実は先生が舞台で踊っているのを見たことがない(!)ことに気がついて、2月の舞台のチケットを取った。稽古場で踊っているのはたくさん見たけど、見るたびに見とれていたけど、あれが舞台ではどうなるんだろう。これで2月まで生きていきます。

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