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「かぐや姫の物語」観てきた

JUGEMテーマ:ひとりごと

年末に観た映画のお話・1つ目。

なんとなく実家でぐだぐだしてるのが嫌になって、
そうだ映画でも観よう、と思い立ったのがはじまり。
でも年末の映画、観たいのがなかなか思い浮かばなくて、
そういえば「風立ちぬ」を観たなら「かぐや姫」も観たほうがいいかな、って、
そんないい加減な感じで観に行った。
でも観に行ってよかった。
実を言うと「風立ちぬ」にすんごい大満足してたので
「かぐや姫」は観に行くつもりあんまりなくて、
ネタバレも結構読んじゃっていたのだけど、それでもがんがん響いた。
やっぱり文字で読むのとじかに観るのとじゃ違う。

もう公開からだいぶ経ってますが、ネタバレと言えばネタバレになるので
追記に折りたたんでおきます。


+++

「風立ちぬ」と「かぐや姫」、観るときに使う回路が違う気がしたけど
何が違うかはまだよく分かってない。あとどっちが好きとかもぜんぜん言えない。
キャラ萌えで言うと断然「風立ちぬ」だけど「かぐや姫」のキャラも好きだし、
映像美も「風立ちぬ」の絵のほうが好きというかなじみがある絵だけど
「かぐや姫」はあの絵が正解だと思うし、物語もどっちが好きとか言えない。
さっきの回路の問題で、心のどこに響いたか、が違う気がする。
だけど結局、どちらも生きることを肯定したい物語なんだなって思った。
「風立ちぬ」は夢を追いかけること、
もっというとエゴを貫くことを肯定してるんだよね。
自分勝手な夢を自分勝手に追いかけて、夢のために何かを犠牲にしたり
傷つけたりしなきゃいけないことも引き受けて夢を追って生きる、っていう。
その姿勢は好きだし、美しいとわたしも思った。
「かぐや姫」はもっと直接的、と言うのかな。
生きること、もっと言えば人間そのもの? を、
いいところも悪いところも含めて肯定したいんだな、って感じがした。
登場人物みんな、普通のいい人だった。自分がしあわせになりたかったり、
誰かをしあわせにしたいって思ってたりする、普通の人だ。
その普通の人の思惑がごちゃごちゃに絡まって
かぐや姫は苦しい思いをするんだけれど、それは誰のせいでもないし、
だからと言ってそれで苦しむのも間違ってないんだよ、って
言いたい映画なのかなって思った。

一方で、雨宮まみさんの解釈もすんごいよく分かる。〈戦場のガールズ・ライフ〉より。http://mamiamamiya.hatenablog.com/entry/2013/12/02/100005
高貴なひめぎみは人間ではないのね、ってすんごい刺さる。
ひめぎみの代わりに女って言ってもいいよね。
いらん解釈や評価を押しつけられる、それも悪意からとは限らないのが余計にしんどい。
いやそうでもないか、常套句と化してるがゆえに無自覚な悪意。
そうだな、「かぐや姫」は自分に引きつけて苦しみを追体験する映画だった。
車で送り迎えされたくなかったのは、
他の子が普通に歩ける道をわたしだって普通に歩けるからだ。
公務員になるのが嫌だったのは、
「そのほうが将来安泰だから」って理由で勧められたからだ。
わたしが望んで引き受けようとしている課題とか困難とかを奪われたくない。
なのに、それを純然たる善意から奪おうとしてくる人がいる。しんどい。

そんな感じでしんどいんだけど、あんまり誰のことも嫌いにならない。
嫗はもちろん、翁だって心から姫のしあわせを願っている。
捨丸にいちゃんはジブリによくいるイケメンだし山の子供たちはかわいい。
女童かわいいよ女童。女童のコインケース買おうか迷ったよ。
皇子さまたちだって憎めない(石作皇子はざまあみやがれって思う)。
帝は、うん、顔が好みじゃない! 正直ちょっとミサワに見えたよ!

山や道や着物や、そういうものがどれも綺麗でかわいかった。
山道を行く人たちの姿。虹みたいな着物を振り回して喜ぶ姫
(でもこのシーン、後の展開を思うとすごい切ない)。
画面いっぱいに降る桜!
登場人物の顔の描き方もすごい好き。何度でも言うけど女童がかわいい、猫みたい。
音楽もよかったんだなあ。
月の世界の音楽は圧倒的な長調で、明るくて綺麗なんだけど、
観終わった後ではっきり覚えてるのは地上のわらべ歌なんだよね。
短調、っていうか日本音階の、どこかもの悲しい、心にひっかかるメロディ。
かぐや姫や、地球から月に帰った天女がわらべ歌を覚えていたのと同じに、
映画館を出たあともわたしの頭の中でぐるぐるしていた。

誰のどんな思惑も感情も間違ってない、だからこそやりたいことをやらないと後悔する。
だってどんな感情も間違ってないんだったら、
いちばん大事な感情を貫かなきゃもったいないでしょう。
っていうのが、観終わってこれをつらつら書きながら最終的に思ったことかなあ。
うん、そうだ。もったいない。ちゃんと生きないと。


映画  c.0  t.0

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