calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< September 2017 >>

selected entries

profile

links

categories

archives

recent comment

  • 雪舟えまさんと『タラチネ・ドリーム・マイン』のお話
    みつる (06/14)

recent trackback

search this site.

others

mobile

qrcode

sponsored links

3050

タイトルは「サーティーフィフティー」と読みます。スピッツは最高。

***

今日の日をちょう完璧にしたくっておしゃれな人のコスプレをする

ふっかりと雲のケーキの断面をいくつか抜けて新千歳なう

胃のうえに銀河みたいな渦がありわくわくすると吐きそうになる

思いきり浮かれてるけど許してね、今日がわたしの夏なんだから

届くかな あなたが光だとしたら光を見てる雑魚の役でも

夢だってみんなで見れば夢じゃないピンクと白の紙吹雪ふる

今日という日に完璧なアイライン引いたわたしに120点


真夏の主人公

高校野球を毎年複雑な思いで見ています。


***
なんか今日わたしめちゃめちゃかわいいな一歩も外に出なかったけど

占いが一位の日にも家にいて誰かにあげてしまった一位

食べたいと思うだけでも楽しいよ からあげ、らーめん、だし巻き卵

見つめてるのがいちばんの見返りで 付き合うなんて芸がないよな

三連敗のち三連勝の代わりに二十二連勤二十二連敗

〆切がα切にも見えてくる一体どんな刀だろうか

小麦粉でつくったルーを米にかけ炭水化物きわまるカレー

夢なのに優しくされて嬉しいと思うところだけ本当だった

リザードンみたいな雲だ 野球部のためだけの夏ならいらないな

世界一主人公かもできたての温泉卵の黄身をすくえば

二の腕をどかんどかんと日にさらす夢と野望とそれだけじゃなく

白くないお皿を買えば腕前は上がらないけど気分は上がる

あきらめの悪いじぶんを褒めてやるこの勤務日も柄物まみれ

この頃は四枚切りのトーストのうまさが分かるわたしばんざい

夏だからやっちゃおうって、あれだよな、夏じゃなくてもやっていいよな


すべてはいっときの恋(五島諭一首評)


物干し竿長い長いと振りながら笑う すべてはいっときの恋
/五島諭(『緑の祠』書肆侃侃房 p.19)

好きな短歌の話をしようと思いながら、なかなか書けずにいた。そのときの気分で好きな短歌は変わるから。
でもいちばん好きな短歌を1首選べと言われたら、どんなときでもきっとこれを選ぶ。この短歌が収録されている歌集『緑の祠』が出版されたのが2013年で、それ以降の4年間ずっと、わたしの選ぶナンバーワン短歌はこの1首だ。どれくらい好きかというと、思い浮かべるたびに胸がうずいて吐きそうになるくらい。比喩ではなく、ときめきすぎると本当に胸がぐるぐるっとなるんです。

この短歌を思うとき、わたしは日差しを感じる。夏の直射日光ではなくて、空気じたいがやわらかく発光しているような晴れの日のやつ、小春日和のイメージ。でも光をあらわす語はひとつも出てこない。
じゃあどこから日差しを感じているんだろう。《物干し竿長い長いと振りながら》って、ぜんぜん特別なことは言っていない。そりゃあ物干し竿なんだから長くないと困るわい、ってつっこみたくなってしまうくらい。でもそういうどうでもいいことで《笑う》のって、後々になっていちばん残しておきたかったのに残らない瞬間になるのかな。その瞬間を尊い、まぶしい、と思うから、日差しを感じてしまうのか。
その、尊い、まぶしい、という気持ちのど真ん中を、《すべてはいっときの恋》でぶち抜いてくるからずるい。毎度毎度ときめきすぎて吐きそうになってしまう。好きな人がすることだったらなんでも、それこそ物干し竿を振り回してはしゃいでる姿もかわいくかっこよくまぶしく見える、そういうささいな瞬間すべて、《いっとき》だけで記憶にも記録にも残らないものでも愛するのだ、と言いきってしまう感じ。《すべてはいっときの恋》じたい相当なキラーフレーズだと思うんですけど、その前の《物干し竿》との組み合わせが完璧すぎるんですよ……好き!!

わたしの中ではこの短歌のイメージソングまで決まっている。スピッツ「君と暮らせたら」「日なたの窓に憧れて」「恋のはじまり」の3曲(1曲に絞れなかった)。
そもそも『緑の祠』という歌集じたい、とてもスピッツっぽいと思います。スピッツリスナーの方にぜひ読んでほしい。



つぐみ


愛してる 何にでも効く最強の呪文ではないけど言わせてね

愛してる つまりはできるだけ長くくすぐりあっていたいってこと

愛してる きみがいなくてさみしいと思っちゃうから正解なんだ

愛してる 互いにつけた傷のこと反省しつつ後悔しない

愛してる 何度も言うよ 対岸に紙飛行機を届けるように


BGM: スピッツ「つぐみ」


お祭り騒ぎ


今年もスピッツのライブに行けることが分かったので、生きます。

***

困ったなあ すごく散歩に出かけたい お祭り騒ぎみたいな服で

恋すればいつもピンボケ花柄がお花畑に見えるくらいに

アスパラがだめになるから帰ります そんな感じで仕事をしたい

持ちものをかわいいもので埋め尽くす これで殺されても生きられる

ひとりでも祭りはできるモテたってモテなくたって構うものかよ

よいところだめなところもまぜこぜで君がひとつの花柄なのだ

ぎらぎらのサンダルを履く おっさんをみな蹴飛ばしてわたしは生きる


ノットナチュラルボーンビューティー


横嶋じゃのめ『合理的な婚活 〜DINKsを本気で目指すおたくの実録婚活漫画〜』、めっちゃ面白かった。
「僕がどんな理由でどんな関係を望もうが自由」
「絶っっ対いけてるパートナー見つけて  最っ高にいい関係築いて 幸せという武器でボッコボコに殴ってやるからな!!!!!!!!!!」
って最高じゃないですか。
わたしもボッコボコに殴りに行くぜ。

***

誰からも言われないけど知っている襟つきワンピースが似合うこと

毎日の恨みつらみをよく焼けばすごくおいしい牛のほほ肉

花柄を着るしかないな世の中に好きなものたくさんありすぎて

すばらしくよく揺れているモノレール褒めていただく必要はない

似合わない色を好きでもかまわない きょうは目尻にグリーンを差す

温玉があれば世界は平和だと信じたくなるとろ玉うどん

スカートの裾のとろとろ具合さえ思い通りで春みたいです

旅をした後のかばんはごちゃごちゃに物がたまって でも忘れない

平坦な道しかたぶん歩けないかわりに歌をたくさん歌う

マスカラを三度塗りする我こそはnot natural-born beauty

隙あらばスペシウム


嬉しいのは朝十時から見るテレビ 夜中に食べるポテトチップス

軽率に決めたことほど楽しくて社会人などやめたい夜更け

幸せは脂肪や糖に似てるけど摂りすぎたって死んだりしない

光線をビームと呼べばたちまちに消えてなくなるスペシウム感

隙あらばかわいい服を着たくってたくわえた柄物の数々

求めれば与えられるさ通学路ねこねこねこと呼びながら行く

くちびるの褪せぬ間にって言うけれど三十までが人生じゃない



7年目


ブログを始めて6年たちました。
ということは、このブログ、はたちのときに始めたんだなあ。びっくりしますね。
以前ここに書いた「車を買う」「親知らずを抜く」という目標を果たし、少し大人になった気持ちでいます。
今年のテーマは「呪いを解く」。もっともっと大人げなく、楽しく生きるぞー。


くちびるが褪せぬ間にって言うけれど三十までが人生じゃない
/黒井いづみ



嫌と言うまで


暑い日はひとりぼっちでポケモンのおしりばかりを眺めて過ごす

クーラーの効いたここならエメラルドじみて涼しく見える木々たち

健やかなときにだけ会う関係の実り多いか分からぬデート

ひとときを借りているだけなんだろうおそらく君が嫌と言うまで

奪われるために生きてる日もあってリボンのほどける下着を選ぶ

目の前にいる人が好き秋が来れば秋を好きだと思うみたいに

股関節痛いことさえ面白く恋人を家から送り出す

何事もほどほどが一番だからメルティーキッスは冬季限定

愛されるより愛したく撫でさせてくれてもくれなくても猫が好き

恋人のいないあいだに好きなだけさわれる猫のしっぽください

反抗期

あけましておめでとうございます。
昨年ついに親知らずを抜き、パーマをかけました。
今年はバレエを始めたい。

 

+++


とりあえず週末までは生きてみる そんな感じで四年目になる

猫耳が似合うと言われそのままの顔で大人になってしまった

姿勢よく生きたいけれどこの席がわたしの背骨を曲げようとする

二十年通った町も劇場の周り以外はよく分からない

アヒージョの油にひたすピザのみみ 楽しいことは追いかけなくちゃ

反抗期あるならきっと今だろうやばい角度で跳ねる前髪

目を上げたら知らない町にいるようにまぶたに色をたくさん乗せる

病める日も健やかなる日も勤務日も虹色を好きではいけないか

この町とあの町の本屋をつなぎわたしの陣地にしてしまいたい

近眼にばんざいレンズ越しじゃない星の光も一・五倍
 


| 1/8PAGES | >>